巨大地震は、いつも“想定外”の顔をしてやってくる。 南海トラフ、首都直下、北海道沖、琵琶湖西岸断層帯── どれも「いつ起きてもおかしくない」と言われ続けている。
だが、本当に恐れるべきは“地震そのもの”ではない。 地震が引き金となって連鎖する、最悪のシナリオだ。
最悪のシナリオ①:発災10秒で始まる「情報の消失」
巨大地震が起きた瞬間、最初に失われるのは“光”でも“水”でもない。 情報だ。
- スマホは繋がらない
- 通信制限がかかる
- SNSは更新されない
- 家族の安否がわからない
この“情報のブラックアウト”が、 人をパニックへと追い込む。
そして、 「迎えに行かなきゃ」 という最悪の判断が生まれる。
最悪のシナリオ②:都市が「巨大迷路」へと変貌する

地震直後の街は、私たちが知っている街ではない。
- 信号は消える
- 道路は陥没
- 火災が同時多発
- 建物の影が凶器になる
- 余震で瓦礫が降ってくる
地図アプリも使えず、 街は一瞬で “都市の密林” と化す。
ここで最も危険なのは、 親と子どもが離れた状態で被災することだ。
最悪のシナリオ③:72時間の壁を越えた「孤立」
よく言われる「72時間の壁」。 だがこれは、 救助側の限界を示す数字であって、 私たちが生き延びられる時間ではない。
国際基準では、 7日〜14日間の自立生存(SRT)が必要とされている。
つまり、 地震の本当の恐怖は“孤立”だ。
- 水が尽きる
- 電気が尽きる
- 情報が尽きる
- 心が折れる
この“孤独という災害”が、最も人を追い詰める。
最悪のシナリオ④:地図が使えない世界で「どこに逃げるか」がわからなくなる

地震後、スマホの地図アプリはほぼ機能しない。
- 通信障害
- バッテリー切れ
- GPSの誤作動
- 道路の寸断
この状況で最も恐ろしいのは、 「どこに逃げれば安全なのか」がわからなくなることだ。
避難所の場所も、危険区域も、津波の到達範囲も、 “知っているつもり”では役に立たない。
だからこそ、 防災マップは“紙で”持っておくべき最後の命綱になる。
防災マップが命を救う理由

● ① 通信が死んでも使える
スマホが沈黙しても、紙の地図は裏切らない。
● ② 危険区域が一目でわかる
- 液状化
- 土砂災害
- 津波浸水
- 火災延焼
- 避難所の位置
“自分の家の周りがどう危険なのか”を知ることは、 最悪のシナリオを回避する最初の一歩だ。
● ③ 家族で共有できる
「どの道を使うか」「どこで合流するか」 これを家族で決めるための“共通言語”になる。
● ④ 夜でも読める
ライトさえあれば、情報は失われない。
では、どう備えるべきか?
都市伝説のような最悪のシナリオは、 実は“現実の延長線上”にある。
だからこそ必要なのは、 恐怖ではなく 準備 だ。
対策①:位置情報の確保(最優先)
地震で最も重要なのは、 家族の居場所がわかること。
“迎えに行く”という危険行動を防ぐためにも、 位置情報の共有は必須だ。
対策②:バッテリー切れでも位置がわかる仕組み
地震後は停電が長期化する。 スマホの電池はすぐ尽きる。
だからこそ、 バッテリー切れでも位置がわかる見守り端末が必要だ。
対策③:7日間の自立を前提にする
- 水(1人1日3L × 7日)
- 食料(加熱不要のもの)
- モバイルバッテリー
- ポータブル電源
- 簡易トイレ
- ラジオ
- 防寒具
「72時間あれば助かる」は、もう古い。 7日間、自分で生き延びるという前提で備える。
対策④:防災マップを“紙で”持つ
- 自宅周辺
- 職場周辺
- 子どもの学校周辺
- 帰宅困難ルート
最低でもこの4つは印刷しておく。
スマホが死んだ瞬間、 紙の地図があなたの“第二の脳”になる。
結論:最悪のシナリオは、恐怖ではなく「予告編」
地震の最悪のシナリオは、 私たちを怖がらせるためのものではない。
「備えなければ、こうなる」 という未来の予告編だ。
信じるか信じないかは、備えてから。 あなたと大切な人が“突然消える”前に、 できる準備はいくらでもある。
「信じるか信じないかは、備えてから」――。命を守るプチ・インフラの全貌を、その目で確かめてください。
