X-DAY 第5話

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降下地点

東京湾。

夜。

焦げ跡の前で、

誰も言葉を発しなかった。

巨大な円。

焼け焦げたコンクリート。

倉庫だけが消えている。

まるで。

何かが空から降り立ったように。


美咲がしゃがみ込む。

黒く変色した地面を調べる。

そして顔色を変えた。

「下からじゃない」

「上からだ」


直樹が空を見る。

曇り空。

何も見えない。

だが。

全員の脳裏には、

東京湾上空の巨大な影が浮かんでいた。


「あれか・・・」

拓也が呟く。


プレミアムチャージWiFiの通信ランプが点滅している。

不安定。

だが生きている。


「変だな」

拓也が端末を見つめる。


「どうした」


「ここだけ電波が強い」


全員が顔を上げた。


「強い?」


「あり得ない」


「周囲は死んでる」


「でもこの真下だけ異常に通信状態が良い」


美咲が言う。


「中継局・・・?」


拓也は首を振る。


「違う」


「もっと近い」


「真下だ」

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少女の後ろ姿画像

「何をしてる・・・?」

指さす少女

少女が歩き出す。


焦げ跡の中央へ。


迷いがない。


まるで知っているように。


「ここ」


少女が指差した。



調査を始める。


焦げたコンクリート。


その一部が溶解していた。


美咲が言う。


「千度どころじゃない」


「こんな熱源見たことがない」



やがて。


工具が空洞を叩いた。


コン。


全員が止まる。


空洞。


地下だ。

地下発見・・・

地下発見画像

コンクリートを外す。


暗闇。


地下へ続く階段。



そして。


拓也の端末が反応した。


プレミアムチャージWiFi。


受信レベル最大。


「馬鹿な・・・」


「基地局がある」



「地下に?」



「いや・・・」


拓也の表情が変わる。


「動いてる」



「何?」



「信号源が移動してる」



全員が凍りつく。


地下の奥。


何かがいる。

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何かがいる

その時だった。


遠くで地響きがした。


低い振動。


倉庫全体が微かに揺れる。


そして。


地下から風が吹き上がった。


温かい。


機械の匂い。


いや。


もっと異質な何か。



少女が呟く。


「降りてきた」



直樹が振り返る。


「何が」



少女は地下を見つめたまま答えた。


「空から」



「ここへ」

UNKNOWN NODE

その瞬間。


拓也の端末に、

これまで見たことのないネットワーク名が表示された。


UNKNOWN NODE


接続可能



誰も動けない。


地下の奥で。


何かが起動していた。

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